御茶ノ水というよりも新御茶ノ水、というよりも神保町よりのカレーやディランへ。
生け花の講座が早目に終わったので、御茶ノ水周辺でランチでもしていこうかとプラプラとしていると、、、
こんな立て看板を発見!
・この多くを語らない感じ。
・シンプルに自己流のスパイシーなカレーを貫いている感じ。
胃袋は全くカレーではなかったので、ちょっと食べログなどの口コミなどを拝見してみると。。。
食べログの評価がやけに高い!
3.7以上あるし、食べログのブロンズも取得しているような実力店のようです。
しかも道端でググっていると、通りすがりのカップルの会話で
なんて会話が耳に入り込んできた。
しかも普段は混んでいるらしく待って入店することが多いようで、この日は外から見る限り並んでいる気配はないので、これは入ってみるしかないなと。
御茶ノ水といっても裏道に入った、しかも2階のお店。
こんなところでひっそりとやっているカレーやさんなのに、ここまで高評価ってすごいな。
これは
「今はカレーじゃない!」
という胃袋にお伺いをたてながらも入るっきゃないでしょう。
と2階にあがっていくと、、
ほぼ満席状態のカウンターが目に飛び込んできた。
でもひとつだけ席があいている。
やけにイケメン風な店主と目が合うも、スルーされる。
「あれ?入っちゃいけないのかな?」
と躊躇していると、一つ空いているカウンターを目くばせだけですすめてきた。
カウンター10席と奥に4人テーブルがある狭い店内だけど、たった一人で切り盛りしているから相当忙しいだろうと思う。
しかも後から後からお客がやってくる。
うかうかしてるとすでに外に待っている人がいる。
カウンターに促され座ってもメニューらしきものはないし、店主もなにも言ってこない。
「どうしよう。。」
とちょっと泣きそうな気分になる。
すると店主が小さなメニューを目の前にポッと置いた。
あー、この中から選べって感じなのか。
ここまで、店主はしゃべれない人なのかと思うほど、一言も発しない。
他のお客さんに対しても、さすがに「ありがとうございました」とボソッとは話すも、それ以上はほとんど話さない。
店内は満席なのにその店主の威圧感に押されて、誰一人言葉を発しておらずカチャカチャとカレーを食べる音だけが響いていた。
窮屈さに後悔しつつも、不愛想な店主でもここまでお客さんがひっきりなしにくるカレーだし、食べログの評価もすんごいし、ということで相当美味しいカレーがやってくるのかもとと期待が高まる。
ただ、店主は不愛想ながらも仕事っぷりには1ミリも無駄がなかった。
カウンターにいるお客の水が少なくなっていたら、カレーを作りながらも流れの中で水を汲んだり、お会計をしたりしていた。
ちなみに他のお客さんの注文するのは、聞いてると大抵ハーフ&ハーフで2種類のカレーを楽しむと言った感じ。
カレーのメニューは3種類
・ポーク
・チキン
・ダルと大根とほうれん草
価格は1種類だと880円でハーフ&ハーフだと980円。
さらにやけにハートランドのビールの注文が多く、途中ハートランドがもうなくなってしまったというような話しをしていました。
そうこうしていると、10分くらいでカレーが到着。
珍しい豆のカレーと評判のチキンカレーのハーフ&ハーフだ。
ワンプレート式で人参サラダとココナッツオイルで炒めたようなキャベツが添えてある。
このココナッツオイルで炒めたようなキャベツが凄くおいしかった。
スパイスの香りもして、キャベツもしっとりしすぎないで歯ごたえがあってよかった。
で、カレー。
ダルカレーという豆と大根という変わったカレーから。
「あれ?」
想像とまた全く違った。
カレーというよりも野菜の煮込みのような感じのようなカレーで、スパイスの香りもするものの野菜の甘さの方が強くて、とにかく優しい感じ。
ガツンと来るスパイシーなカレーを想像していただけに、ちょっと違うなと。
子どもでも食べられそうな甘さの強いカレーで、なんというかスリランカのお母さんが作ったようなカレーのようです。
お次は評判のチキンカレーをいただきます。
ごろっと大き目のブツ切れのチキンが3つ入ってました。
玉ねぎをしっかりと飴色に炒めたような感じで、こちらも玉ねぎの甘さが際立つカレーですね。
スパイスもコリアンダー、ターメリック、カイエンペッパー、マスタードシード、カルダモン、シナモン、クローブあたりかな。
でもすごくスパイスを感じるといったカレーではなく、日本人が好むようなちょっとスパイシー風な感じ。
こちらもとにかく一言で言うなら「優しい味」
とにかくあっさりしています。
あっさりしているのでぺろっといただけてしまうんですけど、コクが足りない気がしてまた食べに来たいというカレーではないかもしれないですね。
もっとコクがあったらいいなと思います。
スリランカには行ったことないけど、スリランカのお母さんが作るカレーって感じなのではないかと感じました。
家庭風な感じですね。
スパイシーなカレーが好きな方には「?」かもしれないですね。
ただ、スパイシーなカレーが苦手な方でもスパイシー風なカレーとして好まれると思います。
その後食べログやブログなどを拝見してみると、評価は高いものが多いですが、「あれ?」と思う方も少なくないようです。
神保町でカレーいただくなら、わたしは共栄堂とかエチオピアとかのスパイシーだけど奥が深いカレーが好きだなあ。
好みが分かれるカレーですね。
でもこちらのお店はファンの方も多いようで、不愛想な店主に合わせたお客さんが多くお行儀のいいお客さんばかりでした。
なんか
「食べさせてくれてありがとうございます」
って感じで、ワンオペで働く店主の行動を見守りお会計も店主が自分のほうにくるまで待っているとか、お水も自分からは要求しないとか、あとムダなおしゃべりはしないとか、食べたらすぐ帰るとか、そういうお客さんに支えられているお店なのかなと思いつつ店を出ました。