今年の夏休みはコロナのせいで都民は自粛しなくてはいけないので、では都内で遊ぼうということになりました。
ちょうどだんな様の誕生日でもあるので、せっかくならと帝国ホテルに宿泊することに。
そんな流れでランチは大好きなレセゾンでランチをいただくことにしました。
帝国ホテルのレセゾンで個室ランチ
都内に数多くホテルはあるものの、なんだかんだ帝国ホテルが好きなんですよね。
この重厚感と歴史を感じさせる重々しい雰囲気がなんともたまらないのです。
この向日葵は夏の定番ですね
この正面玄関の帝国ホテルの向日葵をみると、「あーーー夏っ」って思います。
そういえば海老蔵さんのインスタでもこちらの向日葵があがってました。
https://www.instagram.com/p/CDuzUcNpkuI/?utm_source=ig_web_copy_link
帝国ホテルのいいところは
重々しい雰囲気はあるものの、変に気取らない優しい雰囲気が好きです。
外資系のホテルってやけに気取った感じに、少し緊張してしまうんですよね。
こちらはなんだか優しい感じが好き。
帝国ホテルのメインレストランともなるレセゾン。
我が家はこちらのレストランはなにかの記念日には幾度かお世話になってきたレストランです。
お料理の質もさることながらとにかくサービスが間違いないんです。
とても気持ちがよくなるレストランなんですよね。
特別な時に大切な人を連れてきても、安心できるサービスでもてなしてくれるので、ここぞという時には利用させていただいてます。
で、予約の時間に行くとすでにお出迎えの方がお待ちしておりました。
家族5人で予約していましたが、1人少し遅れて到着すると伝えると奥の待合室に通されました。
なんて贅沢な空間!
こんな贅沢な空間が待合室だなんて。
その後席に案内されるときに、主人がジャケットを手にしていたら、
「申し訳ないのですが、お席に案内するまでジャケットを羽織っていただけますか」
とのこと。
そう、こちらはドレスコードがあって男性はジャケット着用なんですね。
そういえばドレスコードのあるレストランって以前てネクタイも着用のところも多かったような気がしますが、最近はクールビズなどからかネクタイまでは言われなくなりましたね。
昔はネクタイを忘れた連れに店側でネクタイを貸してくれたりしたものです。
で、案内された席がなんと個室!
5人で予約したからか、個室を用意してくれて感動しました。
個室もすごく重厚な素敵なお部屋です。
調度品もすごいですね。
個室予約すると個室料金がかかると思いますが、空いていたのか個室に席をとってくださいました。
ちなみにコロナで飲食業はいろいろと大変な時期ですが、こちらのレセゾンは満席。
お店の方に最近の状況を聞くと、こちらは大体いつも満席だということです。
まあ、コロナなどがあっても積み重ねたものがあるからコアなファンもいるのでしょうね。
お話しを伺うと、毎年この時期に来られる地方のお医者さま方は今年はいらっしゃっていないですね、とのこと。
やはり東京まで足を運ぶのは躊躇されるんでしょうね。
さて、
テーブルセッティングも相変わらず素敵です。
一休で予約するとドリンクがサービスになるので、ビールをいただきましたが写真撮り忘れた。
そうそう、このバターの感じのいいんですよね。
ちょこんって感じで。
パンもわざわざ目の前でカットしてくださいました。
ランチのMENUです。
こちらはメニューに入る前の一品です。
これが面白いのですが、この中にスパイシーなあいびき肉が入っていて混ぜるとマーボー豆腐のような味わいになるんですよね。
こういう味のサプライズな感じも素敵です。
そしてですね。
一応電話で主人のお誕生日と伝えていたら、なんとホテル側からのプレゼントということで、1人に1つずつ四葉のクローバーをプレゼントしていただけました。
四葉のクローバーなんてセンスのいい贈り物ですね。
そしてまずはコースの1品
これが面白いのがトウモロコシの食べ比べ。
昨年の夏もこのトウモロコシの食べ比べをいただいた記憶が。
ただちょっと昨年と違っています。
それぞれ、とうもろこしをそれぞれ趣の違ったお料理で食べ比べしていくというものです。
・ブルーテと古代米のムース
・ソルべとカカオビネガー
・コンソメとフォアグラのラビオリ
といった感じの3品。
手前のブルーテとはなめらかなトウモロコシのソースのことです。
そのソースに古代米のムースがかかっていて、アクセントにブドウが入っています。
とうもろこしってこんなに甘いんだ!って感じです。
奥深い甘さの中に古代米のムースがより一層トウモロコシの甘さを引きだたせてくれます。
そしてアクセントのブドウの果実のはじける感じが、このとうもろこしのブルーテをさらに一層味わい深いものにしてくれるんですよね。
なんていうか、AKBでいうところのお笑い担当の西野さんみたいな感じ。
こじはるさんやまゆゆみたいなかわいい系、きれい系ばかりだとグループになった時にせっかくの美しさが輝かないところの、西野さんの天然ぶりみたいな。
そんな感じで時々口中の中ではじめる果実の爽やかさが、絶妙なタイミングでトウモロコシの甘さを感じさせてくれるんですよね。
左側のソルべはひんやりとしていて、まさにデザートですね。
カカオビネガーのほんのりとした酸いが、これまた絶妙でインフルエンザで何も食べたくない時でもこれなら絶対にいただけるであろう逸品。
そして食べたらインフルエンザで高熱の時でも、食べたら速攻治るんじゃないかって味。
ただですね。
右側のとうもろこしのコンソメというのが、よくわからなかった。
とうもろこしの皮で煮出したのかしら?
どうもコンソメというよりもお茶のような味わいで、中に入っているフォアグラのコンソメもあまりフォアグラの風味も感じなかったですね。
娘と一緒に「ん?」って顔を見合わせてました。
そしてこちらはマルセイユ風ブイヤーベース
これは最高!
これがブイヤーベース?って感じですけど、ブイヤーベースの旨味をぎゅっと濃縮させたらこんな感じになるのかなといった逸品です。
まず、この濃厚スープがまさにエビ!って感じでかなり濃厚なえびの風味がするんですよね。さらになんのスパイスなのかわからないですけど、どこかエキセントリックなスパイスの香りがたまらないんです。
これだけのソースを作り出すのに、どれだけの魚介を使ったのか?って思うくらいの味わい深い海の幸のエキスがつまっている一品でした。
ちなみにですね。
当然なんですけど、帝国ホテルのアルコールはとてもお値段が高いです。
ワインもリストをいただくと、これはボトルのお値段?と思うようなものがズラリ。
最低でも2500円はします。
グラスワインですよ。
平均は1杯3000円って感じですね。
最高価格は7800円だった気がします。
主人とこれは頼めないねーーとこそこそ。
息子たちがソムリエにおすすめワインをそのまま頼んでいる姿にかなり冷や冷やしてました。
ちなみに一休から予約すると乾杯のドリンクが1杯ついてきたり、数%安くなっているコースなどもあるので1番お得だと思います。↓わたしもこちらから予約しました。
そしてメインの鴨肉の登場です。
このソースにはブタの血なども入っているというような説明でしたけど、このソースが最高でした。
もうね。
この鴨肉の柔らかさも半端なくて、噛むほどに鴨のあのジューシーな香りと旨味がじわっとあふれ出てくるんですけど、このソースをまとわせることによって鴨にまるで高級なドレスをまとわせたかのような一気にゴージャスな味わいに仕上げてくれています。
なんというか、アカデミー賞の時にレッドカーペットの上を歩く時のハリウッド女優みたいな感じ。
映画によっては地味な役どころだった女優さんでも、レッドカーペットの上だと
「こんなにきれいな女優さんだったんだ」
みたいにため息でるじゃないですか。
あっ、エマワトソンが子どもだと思っていたらドレス着たときに「ワーオッ」って思ったような感じですね。
そんな感じのエマワトソンソース。
そんな鴨肉にうっとりしていると、一口サイズのお菓子が出てきます。
デザートに行く前の歓談のお菓子みたいな感じで出てくるのですが、これがまた一つ一つがしっかりと美味しい。
こちらはメインのデザートなのですが、ショコラノワとジャスミンティーのアイスがかかったもの。
こちらのショコラはいままでいただいたケーキの中で、1番にランクインです。
ほんのりと苦いカカオと中にはトロピカルフルーツのようないくつかのフルーツを感じさせる味わい。
さらにジャスミンティーのジェラートがこのショコラとのバランスがちょうどいい。
コーヒーもしっかりとクレマのある美味しいコーヒーで、とてもいい時間と美味しいお料理をいただけたと思って歓談していると。。。
ホテルからお誕生日のケーキのプレゼントが!!!
四葉のクローバーでも十分感動したし、個室まで用意してくださったことにも感謝していたのですが、まさかのこんなケーキまで用意してくださるなんて。
しっかりと人数分取り分けてくださいました。
もう、お腹がいっぱいだし甘いものも十分いただいたので、もうデザートは受け付けなくお腹になっているんですけど、このケーキがまたなんとも素朴というか、優しいというか、甘いものはもういらないとなっている口でもいただけてしまうおいしさなんですよね。
なんていうか、おばあちゃんが焼いてくれたケーキっみたいな感じでいくらでもいただけてしまう優しい味ってあるじゃないですか。
死ぬ前に食べたいものって、わたしはおばあちゃんが作ってくれたおはぎ(いまはもういないので絶対に食べられないけど)って思ってたんですけどそんな味わい。
死ぬ前床につく私に、子どもたちに「おかあさん何が食べたい?」って聞かれたら
「レ・セゾンのあのお誕生日のケーキ」
って難題を言いましょう、と妄想。
「それは無理」と言われるか、帝国ホテルまで駆けつけてくれるか、はこれからの私次第でしょうか。
シェフが気持ちを込めて誕生日ケーキ焼いてくださったのか、って思うような味わいなんですよね。
しあわせになってしまうような味わいでした。
本当に帝国ホテルのレセゾンは最高な時間をいただけます。
確かにお値段はしますが、価格以上のものを提供してくれますので、コスパのいいレストランだと思っています。
なんというかこうして家族でこうして1年に1回は訪れるレストランですが、孫の代までずっと残っていて欲しいレストランであってほしいと切に願っています。
それからあまり知られていないのですが、枯山水のお庭があるんですよ。
行かれたら帰りにご覧になってみてくださいね。
ちなみにあの3・11の時にわたし帝国ホテルにいました。
学生時代の友達と近くで食事している時にあの地震が起こって、わけがわからないまま日比谷公園で待機していたものの、どこか入ろうと帝国ホテルに逃げ込んだってわけです。
もうね。
あの時のホテルの対応が神すぎました。
ロビーや階段にも宿泊者以外のわたしたちのような外部から流れ込んできた人たちであふれかえっていたのですが、そんな中宿泊者でもレストラン利用者でもない人達にもボーイさんがペットボトルのお水を配っていたんですよね。
あの時は携帯も繋がらないし、電車も動いてないし、とにかく様子をみようと長いこと友達と帝国ホテルのロビーで待機していたんですけど、4時間くらいいたのかな?
そんな中「どうぞ」って優しい笑顔と共にお水を配ってくださいました。
しかもホテルの方たちは全く動揺することなく、落ち着いた感じにふるまっていたのがすごく気持ちが楽になったんですよね。
外は多くの人でごった返していましたが、ここ帝国ホテルの中だけはまるで時間がとまったかのような空間で、なんとも優雅な雰囲気だったのを覚えています。
それからこちらのホテルの大ファンになったんです。
なんていうか、大変な時やしんどい時などのこうしたわけ隔てのない優しさをいただくと、一生もののファンになってしまいますよね。
戦後、国民に無料でヤクルトを配っていたヤクルトみたいな感じなのかな。
本日もおいしゅうございました。